恋文
□1) キミとの出会い
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出会った頃はまだ、軽い気持ちだった。
その頃のキミは、しっかりしているようでいてどこか危うい人で…… なぜか1人ぼっちで泣いているような印象を持ってしまい、僕は無責任に応援するようになった。
毎日数回、メールのやりとりをする関係。
いつからかその関係が凄く気に入っていた。
いつからかキミにずっと笑っていて欲しいと願うようになっていた。
僕はキミのことを何も知らない。
そのことがどうしてこんなにも辛いのか………。
その答えはその時既に心の中にあったのかもしれない。
でもその頃の僕はその気持ちを即座に否定していたんだ。
だって僕は、キミのことを何も知らなかったから………。