□監禁生活

【監禁兄弟】R18 1.



「………っ…」

――ギシ。

「……んっ?……」

慣れないベットの軋む音に疑問を抱きながらそれまで閉じていた瞳をゆっくりと開けた。

「……。」

まず最初に見えたのは綺麗な天使が描かれている見覚えの無い高い天井。

『綺麗な天使……。』

そうくだらない感想を浮かばせながら、フカフカの寝心地のいいベットに頬を寄せ、もう一度眠りに誘おうとする。

『もう少し眠っていたい〜〜』

イイベットとは恐ろしいもので。
例え起きなくてはいけない状況でも安易に眠りを誘う。。
フカフカの気持ち良さや今まで自身が放っていたのであろう温もりがどうにも離れがたく。。後を引いては二度寝、三度寝を誘う。。。
例え眠れなくともそこに横になっているだけで楽になる。

耐え難い甘い誘惑だ―――ー。

『もう少し、あと少し……』

――結果。
改めてフトンに顔を埋め込んだ。

だが、目覚めとは不思議でちょっとした疑問一つで意識を覚醒させていく。
よく眠った次の日には特に頭の回転が速くなる。

この時もそうだった………。

最初は小さなモノ。

『アレ?何で俺こんなとこに居るんだっけ?』

そして意識は次第に蘇る記憶と共に急速に覚醒し。

『――っ!!そうだ!!!』


  ガバァ!!


行動へと転化する。





 『――俺、紅麗に拉致されたんだ……。』








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