Color
□First
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目を開くと、そこは私の知らない世界だった。
まるで箱の中のような真っ白な部屋。
一つしかない小さな窓の外は対照的で真っ黒。
私が身を預けているベッド以外は何ひとつとして無い
不思議な空間。
「何…此処…」
ゆっくりと体を起こすと、私はもう一度部屋中を見渡した。
覚えのない、不思議な部屋
何故こんな所にいるのかと記憶を辿ろうとしたとき、
「い、た……っ!」
頭が割れてしまうのではないかと思うほどの激しい頭痛と目眩に襲われた。
あまりの不快さに、私は再びベッドの上に横になった
頭痛はまだ治まらない。
苦しい。