‐桜田日記‐
□#2■僕ラノ出会イ■
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「…って何時代ですかコノヤロー」
「江戸時代だよッ!!」
…はい?
■僕ラノ出会イ■
「「痛ェエ!!!!」」
そうだ、俺は鏡にぶつかって…
「…って誰だお前?」
「痛ェ〜…ッ!?そりゃこっちの台詞だボケッ!!!
いきなり頭突きしやがって!!この石頭野郎ッ!! 」
頭を摩りながら、相手が不意に顔を上げた。
「…タカ…?」
「ぁあ?ンで俺の名を知ってんだよ!?」
俺は目を疑った。
目の前には、先程まで一緒にいたタカが袴姿で仁王立ちをしていた。
「お前ホントにタカか…!?」
「馴れ馴れしく呼ぶんじゃねぇ。…お前、名は?」
「はァ?俺ァ桜田泰斗だよ。いつも一緒にいるじゃねぇか!?
テメェがそこまで薄情モンだったなんてなァ…」
「何訳の分からんことぬかしてんだよ。
俺はお前と会ったことなんて一度もないね。」
「はいはい、そんなに俺をからかって楽しいですかァ〜、デ・キ・ス・ギく〜ん?」
「デキスギじゃねぇ。
高杉だ!」
「意味分かんねぇよ!!
それにしてもよォ、お前何?その格好??
部活行くにはまだ早過ぎんじゃねぇの?」
「ブカツ?何言ってやがる?俺は今から道場に行くんだよ。」
「道場って…
何時代ですかコノヤロー。」
「江戸時代ですよ!
このたわけモンが!!」
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