蒼煌水晶

□籠ノ鳥 鳥ノ籠
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汚れた手の中で果てようと、オレには項羽しかいない。
項羽以外いらないし、この身はアナタの物だ。
















『鳥ノ籠』
















「どこに行っていた?」
相手にそう問えば、相手は曖昧に微笑みながら…
「散歩」
と言った。










項羽は嘘つきだ。
散歩な訳がない。
微かに香る生臭い生命の証し。












誰かの血に染まった項羽がオレを抱く。
拒絶の言葉はもうとうに忘れた。










オレの聲で束縛出来るなら。
オレの聲で罪悪感を思い出すなら…














それで良い。














項羽はオレの自由を奪ったから。













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