長い話

□騒ぎの後で
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「・・・・・・なんだこれは」


黄色、赤、緑、

色彩鮮やかなそれは、絨毯一杯に散らばっていた。


「かみひこーき!きょーちゃんに折ってもらった!」

嬉しそうに片手で紙飛行機を飛ばす綱吉に、手を添えて飛ばす姿勢を補助していた雲雀は作りすぎた、とぽつりと言った。
しかし見た目はさほど変わっていない表情が、頬の辺りが緩んでいるような気がする。

「ふぅ〜ん?」

「・・・・・・・・・・なにそのにやけ顔、気持ち悪い顔洗って」

意味ありげなジョットの言葉に、ざくっと雲雀の言葉の凶器が刺さった。

「ちょっと最近酷くないか!?・・・否それも裏返しの愛故か、このツンデレめっ」

「・・・・・・意味解って使ってる?」

「つんでれ〜」

意味も解らず復唱するのは綱吉。
おもわずむかっときて綱吉の両頬をびろーんと伸ばした。
ぷにぷにした子供の頬は伸びがいい。

「変な言葉覚えないの」

「ふんへれ〜」

両頬を伸ばされてもにこにこと笑う綱吉と、ようやく怖がられなくなった事を密かに喜んでいる雲雀。


「・・・・・・仲良くなったな」


ちょっと疎外感を感じたおじいちゃんは、後ろの方でしょんぼりしていた。
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