長い話

□にゃんとなくハロウィン
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「良いかツナ?Trick or treat て言うんだぞ?」

「ん!・・・とりっと、あー、とり!」

「はっはっは、かわいーなぁツナは!」


馬鹿な会話をする孫と爺。
それにどこから突っ込んでやろうかと雲雀はしばし悩んだ。


「きょーちゃん!」

「ん?恭弥来てたのか。どうだ?驚いただろう」


ジョットの屋敷に勝手知ったる顔で入ってみれば何時もと違った風景が目の前にあった。




黒とオレンジで装飾された部屋。要所に置かれたカボチャをくり抜いたランタン。
形が歪なのは手作りだろうか。
そんなデコレーションされた部屋の中央に屋敷の主、頭に猫耳を生やしたジョット。
そして猫耳フードを被った綱吉。

「にゃー!」

「可愛いだろう。可愛いだろう!あえて猫耳カチューシャにしなかったところがこだわりだ」

「可愛いけどなんで猫のコスプレ・・・」

今日は何かの祭りか。
そう思ったのが顔に出ていたのだろう。
不思議そうに聞き返された。



「恭弥はハロウィンを知らないのか?」

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