君は100まで僕は99まで

□明後日からの使者
1ページ/14ページ

ツナは重い足取りで帰ってきた。

テストの点数が、あまり芳しくなかったのだ。

また、リボーンに怒られると思うと、足取りは自然と重くなった。反対に意外と優秀な獄寺と山本は、いつものようにたわいも無い話をしていた。

そうするうちに、ツナ達は沢田家の前に着いた。

「んじゃ、一度帰ってから来るわ。」

山本は片手を挙げて、爽やかな笑顔を残し走っていった。

「あー。気が重い。」

ツナはため息をついた。

「ん?」

ツナは誰かに裾を引っ張られた。

「パパ?」

そこには、小さな子供がいた。彼は金色の大きな瞳でこちらを見ていた。彼とツナの目が合った途端、その瞳が段々と潤んでいった。

「ギャーーーーー!!」

その子供が突然、絶叫をあげ、泣き出した。

「え、ええ!?」

ツナは突然の展開で驚いた。すると、その絶叫を聞き、近所の人が出てきた。

「と、取りあえず、中へ!」

ツナは咄嗟にその子供を抱きかかえ、獄寺と一緒に家の中に入った。


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ