君は100まで僕は99まで
□明後日からの使者
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ツナは重い足取りで帰ってきた。
テストの点数が、あまり芳しくなかったのだ。
また、リボーンに怒られると思うと、足取りは自然と重くなった。反対に意外と優秀な獄寺と山本は、いつものようにたわいも無い話をしていた。
そうするうちに、ツナ達は沢田家の前に着いた。
「んじゃ、一度帰ってから来るわ。」
山本は片手を挙げて、爽やかな笑顔を残し走っていった。
「あー。気が重い。」
ツナはため息をついた。
「ん?」
ツナは誰かに裾を引っ張られた。
「パパ?」
そこには、小さな子供がいた。彼は金色の大きな瞳でこちらを見ていた。彼とツナの目が合った途端、その瞳が段々と潤んでいった。
「ギャーーーーー!!」
その子供が突然、絶叫をあげ、泣き出した。
「え、ええ!?」
ツナは突然の展開で驚いた。すると、その絶叫を聞き、近所の人が出てきた。
「と、取りあえず、中へ!」
ツナは咄嗟にその子供を抱きかかえ、獄寺と一緒に家の中に入った。
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