君は100まで僕は99まで
□bitter and sweet
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バレンタインの次の日、凪はベットの中で目覚めた。
骸は深く眠って、気配も感じない。
情交の後の匂いが、鼻をくすぐる。
(骸様、可愛がってもらったのね。)
凪はくすっと笑って、シーツに残った情交の跡をなぞった。
「ん…。」
気配を察したのか、隣に眠っていた恭弥が目を覚ました。
「凪か…。」
寝起きでかすれた声で、恭弥が言った。
「ええ。骸様、チョコ渡せたんですね。」
凪は微笑んだ。
「あ、うん。」
恭弥はそう言うと、吹き出した。
「何?」
凪はその笑いの理由を聞いた。
「机の上に残ってる骸のチョコ食べてみなよ。分かるから。その間に、シャワー浴びてくる。」
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