君は100まで僕は99まで
□好きだから
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幻影の中に、クロームがたたずんでいた。その前には骸がいた。
先のリング戦から、どうにか回復した骸は久し振りに、クロームの精神世界に出現した。
「骸様、雲雀恭弥と戦うのですか?」
彼女は静かに話しかけてきた。
「ええ。彼とは決着がついていません。それより、クローム、貴女のここでの姿が変わったようですよ?」
骸はクロームの姿を見て言った。
彼女が「クローム髑髏」になってから、この世界でも自分の姿を真似た「クローム髑髏」の姿をしていた。
しかし、今、目の前に居るのは、「凪」であった頃の姿だった。
「私は変わったのです。」
彼女は嬉しそうに微笑んだ。
「変わった?」
骸は彼女の言っている事が分からなかった。
「それより、骸様、貴方は雲雀恭弥には勝てません。」
クロームの突然の言葉に、骸は驚いた。
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