小説
□想い人は精神年齢5歳!
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本日の沢田家はいつにも増して大騒ぎだ。
両親は夫婦仲良く温泉旅行の支度。
我が家庭教師とその愛人4号はイタリアへこれまた仲良く?旅行の準備。
居候のチャイナヒットマンも師のもとへと向かい、ランキング少年もイタリアへと一度帰ったとか…。
そんなこんなで明日からこの沢田家で生活するのは屋主の息子・ツナと居候の仔牛・ランボだけとなるわけだ。
正直、ツナはかなり不安を感じていた。
よりにもよって留守番組が自分とトラブルばかり起こすワガママな仔牛だなんて…。
「おい、ランボ。なに食べてるんだ?」
蚊帳の外の二人は何をするでもなくソファーの上に追いやられていた。
ランボは何やらムシャムシャと食べている。
どうやら団子を食べているらしい。
またつまみ食いでもしたのだろう。
「はぁ〜」
ツナは明日からの事を考えてため息をついた。
両親が帰って来るのは3日後。
それまで餓死だけはしないようにしなくては…。
ついでに言うと3日間学校が休みなのにランボの世話を朝から晩までしなくてはいけないのだ。
「はぁ〜」
また一つため息をついた。