小説
□無器用恋愛模様
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ツナには好きな人が…居る。
公にされているのは並盛中アイドルの笹川京子だが、実は違う人物に想いを寄せている。
スゴく好きだけど…この想いを相手に伝える事など出来なかった。
なにしろ、相手は同性だ。
しかも同級生で、リボーン曰く部下で、周りから見たら友達同士で…。
でも、ツナは恋心を抱いてしまった。
彼があまりにも真っ直ぐで、盲目なまでに自分を崇高するものだから自然と意識してしまい…。
気が付いたら好きになっていた。
そう、ツナが想いを寄せているのは自称・10代目の右腕こと獄寺隼人である。
獄寺自身も自分に好意を持ってくれているみたいだが、それはあくまで主としての自分だ。
憧れ・心酔は有るにせよ、そこには恋慕など無いのだろう。
もし、この想いを口にしてしまえば彼は離れて行くかもしれない。
いや…下手をすれば、この想いを主からの命令として受け入れてしまうかもしれない。
そんな事…絶対に嫌だ。
だから、ツナはこの想いを隠そうと決めた。