小説
□一夜限りの夢を…
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7月7日。
オリヒメとヒコボシが年に一度、天の川を渡り逢瀬する事が出来る特別な日…。
それは骸達との闘いが始まる少し前…。
もちろん、七夕など過ぎ去った暑い日の事だ。
夏休み真っ盛り。
ダラダラと過ごしていたツナのもとに一本の電話が入った。
相手はなんと!憧れのディーノだ。
「ツナ、今日の夜8時。近くの河川敷に一人で来てくれないか?見せたいモノが有るんだ!」
はしゃいだ感じで言うディーノにツナは二つ返事で了承した。
何しろ、大好きなディーノからの誘いだ。
断る理由なんて何処にもなかった。
(どうしよう…。ディーノさんと会うの久しぶりだから変にドキドキしちゃうな!)
受話器を戻したツナは嬉しさと少しの緊張に胸の辺りでギュッと手を握った。