短編

□気になって悪いか
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むっすぅ〜〜〜〜




俺はいつもより早く目が覚めて学校に来ていた




自分の席で頬杖をついている




多分今俺は物凄く不機嫌な顔をしているだろう




さっきから昨日の七子とあの男の笑い合う姿が頭の中で繰り返し流れてる




「あ〜〜〜〜!!」




イライラするっ




「あれ?三井?」




廊下を通りかかった木暮が教室を覗いていた




「朝から何叫んでるんだ?…この時間に三井がいるなんて珍しいな…」




「うるせーなんか目が覚めちまったんだよ」




「へぇー…あ、七子ちゃん!おはよう」




(七子!?)




「おはよーいい朝だね」




のんきに笑いやがって…人の気持ちも知らないで…




「あれ?寿?早いねーおはよ」




「チッ…俺が早いのってそんな珍しいか?」




「うん」




(即答かよ…)




予鈴が鳴って木暮と七子は自分達の教室に行ってしまった




あいつらは同じクラスだからな




(それにしても…)




七子の奴いつも通りだったな…




俺なんて眼中にねぇってことかよ




「ちくしょー」




「三井くん、授業中ですよ」




「あぁん?」




「なんでもないです…」




(あの男は誰なんだ気になる…)




そうだ!




俺はケータイを取り出した





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