ガッシュ連載
□第32話
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GOLDEN ROAD
第32話 絶望の中で
「うわぁああぁ!!!本当に、本当に魔物だよー!!」
「ウソじゃなかった!見たくなかった!」
「ぬぅ…でかいのぅ」
「なーにのんきなこと言ってるのよ?ガッシュ!!」
みんなはファウードの予想以上の大きさに動揺が隠せないようだ
「そうだ!春希、アリシエ、リィエン、エリー!呪いは!?」
清麿は思いっきり振り返る
「額の印が消えてるわ!」
「体がとても楽アル」
そう呟いたリィエンを見てウォンレイは安心したように涙を流した
「やったー!呪いが解けたぞー!!」
「体が軽い…」
「ああ…鉛でできたトゲの鎧を脱ぎ捨てたようだ」
リーヤは涙を流しながらガッシュを角でつつき、ダンはガッシュの肩に腕をまわし小突いていた
「春希、体の方は平気か?」
「うん、大丈夫」
「そうか…良かった」
「清麿、ありがとう」
「え?」
「助けてくれて」
そう言ってにっこり笑うと清麿は顔を少し赤くして頬をかいた
「それから…ごめんね」
「え?」
(一瞬春希の表情が暗くなったような…)