ガッシュ連載
□第30話
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GOLDEN ROAD
第30話 信頼
「!」
「どうしたの?」
私達はファウードの体内を慎重に進んでいたが
急にダンが立ち止まったから私も足を止めた
「ファウードに入ってきてた力が…いきなり移動速度が速くなった!」
「それってもしかして!」
ダンはしっかりと頷く
「間違いねぇ、ガッシュ達だ」
「みんな無事なのね!」
喜んだのもつかの間、ダンは冷静に言い放つ
「だが今の状況は無事とは言いにくい」
「えっ」
ダンは少し眉間に皺を寄せて続ける
「このスピードは普通じゃねぇ…」
「!…まさか…誰かに追われてるの?」
「わからない…とにかく行こう!…走れるか?」
呪いがかかってる私の体を心配してダンが私に問い掛ける
「うん!大丈夫」
しっかりと竹刀を強く握りしめ、私達は走り出した