短編

□手つなご?
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「ねぇ、楓?」




「?」




「手つなご?」




「…ん」




不意に人恋しくなって差出した手




当たり前のようにその手を握る楓




それでも少し物足りなくて




不安げな顔をしてしまった




「……………」




ぎゅっ




「!!」




いきなり腕を引かれて強く抱きしめられた




「…七子」




「はいっ!?」




ちゅっ




「なっ!?」




「…帰るぞ」




「……うん」




手を伸ばしたら握ってくれる




不安になったら満たしてくれる




いつまでもこのまま…




END




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