その他

□その子は誰の子〇〇の子
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「で、何が言いたいか分かるな」

「…ιιιすいませんでした!殿をこいつ呼ばわりした挙げ句、あんな…」

「その事についてはもう良い。内蔵助、お前に頼みたいことがある」


半泣き状態で殿から話を持ち込まれ、てっきり叱られるかと思っていた内蔵助は心半分疑問に満ちていた。


「なに、簡単なことだ。それは――」







暫くして集会場で今後の作戦の折りの話になり、何人もの武士や殿様が集まっていた。


「ここは右から攻め、的の隙を突く」

「それを囮として正面から三百、山の上から百五十、」


「…との」

「これ、今は作戦中であるぞ!」

「いい、入らせろ」


内蔵助の足元から現れたのは、先程の女童。
「とー…ぉ?」


覚束ない言葉を発しながら、目的の者を見つけると小さな足取りで走り出した。ざわざわと辺りが騒ぎ出す。


「信長殿、そのお子は」

「俺の子と…今は言っておこう。気にするな」


《気にするって…》


俺の子らしき子供は信長にべったりで、気にするなと言った本人は真面目に先程の作戦会議を話始めたので、武将等も少々気に止めていたものの、その話にまた加わった。







話の段階が終わり、部屋には和菓子や、お茶等が配られる。そんな時も信長の膝に乗っかっているそれは気持ち良さそうに眠りについていた。


「ところで内蔵助、アイツは呼んでいるか」

「はい。もうそろそろ来る頃かと…」




「信長は〜ん豆っちく頑張ってはります?って…………あら?」


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