君の花が

□人々は彼者をこう呼ぶ
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人々は彼者をこう呼ぶ

どんなに苦しくても、どんなに辛くても、決して表に出さず、ただ深く暗い心の奥に仕舞う。その結果、花の凛々しさはいつまでもあり続ける。このことから人々は彼者をこう呼ぶ【それは鉄壁の一輪の花】と


祈る姿は美しい。人々は彼者を拝み、彼者は彼等の願いを天に届ける。狂った伝統。そして、それに選ばれし者。彼者はただ祈り続けた。そして時は流れ、彼者は剣を持ち立ち上がる美しい彼者を人々はこう呼ぶ
【汚れなき純白の宝石】と


いつも笑っている優しい者。最年少の実力は本当に素晴らしい。しかし、何故彼者はいつも悲しい顔をしているのだろうか?
そして、その左目の包帯とは?
謎の多い彼者を人々はこう呼ぶ【優しき虚ろな天使】と


いつも笑っている。冷めた目つきで。怖い奴はとにかく怖いんだ。何かを探してるみたいだ。それが何なのか分からないが・・・奴は独占欲に塗れている。手に入れる為に手段を選ばない。恐ろしい奴さ・・・。ごめんもう駄目だ。これ以上話したらきっと、きっと・・・あ、ああああ!!!−−−−人々は怯えながら彼者をこう呼ぶ【地獄からはい出た悪魔】と


花の傍には優しい風が

宝石の傍には温かな光が

天使の傍には沢山の笑顔が

悪魔の傍には赤い世界が


ただ、無限に広がり続ける。
 

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