物語

□お弁当大作戦!
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その夜

「なぁ、一つ聞いていいか?」
「何?」
皿洗いをしながら、シンはセトに質問した。
「何故急に弁当作り等?」
「あ、えっと、クロウから料理の出来る男は好かれるって本に書いてたって聞いて・・・」
それでか、またあいつは海賊の本といい妙な知識を。
前に一度、本から家族になるときにキスをするという知識を付け、セトを巻き込んだ。勿論俺は却下したが。
「まぁ、お前の料理は破滅的だったからな」
「・・・」
「でも、ま、頑張った方じゃないか」
「・・・え」
シンは数回セトの頭をぽんぽんと叩いた。
「じゃあ、俺はもう寝るは」
「あ、おやすみなさい」
セトの言葉に、シンは、ん。と短い返信を返した。

その夜

「ねぇ、どうして急にお弁当なんて言い出したの?」
ベッドを整えながら、サイはレンに質問した。
「えっと、パルムがね、料理の出来る女性は好かれるって言ってたから」
「成る程ね。でも、あんたは十分料理が上手いじゃない」
「それじゃあだめなの。もっと上手くなって・・・セトの笑顔が見たいんだ」
「ふぅん」
少し顔を赤らめるレンを見て、サイはレンの頭を優しく叩いた。
「さぁ、もう寝ましょう」
「うん!」


お弁当大作戦 終わり
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