詩
□シリアス
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雪
の降った日
今年初めての雪が降った お揃いのマグカップにマフラー 今は一人分しかない 寒い空見上げて口を開く 小さな綿雪が舌を滑った 熱い何かは頬を伝って雪と一緒にアスファルトに落ちた
一昨日までは一緒だった 些細な喧嘩で運命の糸は切れてしまった 切ってしまったのはきっと私 脆くて 細い糸 手繰り寄せた先には誰もいなくなっていた
雪の降った日 アナタとの思い出が溢れ出す 一つ一つの思い出は頬を伝い落ちて行く きっと私はこの日を忘れない
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