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□『宣戦布告』
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コーンコーン!!



「くそぅ!文次郎め!自分が頭突きで壊した壁を直してやってるんだから金をもっと回してくれたって…!」


「せ、先輩。そんなに怒りながらやったら余計壊れますよ?」


「むぐぅ…!」




そういえばぁ。と喜三太としんべヱがのんびりと何か思い出したようで




「今、保健室に雑渡さんが来てるみたいですよ〜」




「……何だとぉおお!!!」



コーンッ!!



「痛ってぇぇえ!!」





『宣戦布告』





くそっ!迂闊だった!!
あいつがよく伊作に近づいてきていることは聞いていたが…!



あんな男と伊作を近づけてたまるか!


スパーンッ!


「伊作!指を怪我した!」



そこには、ビックリした表情の伊作と
ぬけぬけと茶をのむ雑渡が居た。くそっ!



「留?!うわぁ…腫れてる。待ってていま薬を…あ。薬切らしてたんだった!すぐに取ってくるね」



そう言うと、伊作は急いで保健室から出て行ってしまった。
俺の他にこの部屋に居るのは…



「ずず〜…」


コイツだけだ!




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