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□『ある冬の朝』
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(あぁ…今日は、なんて寒いんだ…)



『ある冬の朝』



またか
そう雷蔵は思った

寒い日はいつも三郎は起きるのが遅い
今回も、まだ寝ている


「さぶろー?」


ん〜…
そう言い、もぞもぞと布団の中で動くと
また眠ってしまった


「(起きないし…)三郎?起きないと朝ご飯間に合わなくなるよ?」



もぞもぞもぞ…



「…なんか今日寒くない?」


「(起きてたのか)あぁ、今日は今年一番の冷え込みなんだって」


「どーりで寒いと思った」




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