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□『雪月花』
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この地方に、珍しく
積もるほどの雪が降った。
『雪月花』
サクサクサク
学園からの帰り道
白銀の世界に二人は居た
「…〜っ!寒い〜!!」
「手袋を忘れるからだ」
はぁ〜…っと
タカ丸は手に息をかけながら
「だって〜…」と、ごねていた
「はぁ…斉藤」
「なに〜…?」
「私の手袋使え」
シュポッ
「え!?そんないいよ!!今度は兵助くんが寒くなるでしょ?」
シュポッ
「別に大丈夫だ」
はいどうぞ。と
手袋を差し出した
.
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