詩2冊目

□NO.42
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好きで

好きで

大好きで…


だけど思いは届かない

しかし潰えることもなく

感情だけが回帰する


愛しい故に
苦しく、辛く、妬む

歪んだ情愛


きっと貴方はこんな私を軽蔑するでしょう

好きで

好きで

大好きで…


だけど本心を伝えるのが

怖くて

恐くて

ひねくれて


いつの間にか

本心すらも

深い

深い

闇へと消えていく


きっと貴方はこんな気持ちに気が付かない


闇に消え

感情が抜け落ちた

身体(イレモノ)に意味はありますか?


空っぽの私に意味はありますか?


昔、虚空に放った

たった一つの内容物(ココロ)は

永遠に貴方に届かないまま

宙を漂い

風に舞い

どこか遠くに運ばれる


誰も居ない

誰も知らない

そんな場所に…


だけどもし貴方が虚空に放った言葉(ソレ)を拾ったなら

柔らかな大地にそっと埋めて


新しい命を育んでください

その命が芽吹いたときに私の意味はまた生まれ

意志は受け継がれる


花が咲けば


空っぽの身体(イレモノ)は

また貴方への愛と言う内容物(ココロ)で満たされるはずだから…

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