詩2冊目

□NO.46
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蒼く澄み渡る4月の空
ふと頭上が暗くなり君が堕ちてきた

疲れきった顔でその背にボロボロになった翼を背負ったまま。

それでも君は飛ぼうとする
何度も何度も

「早く行かなきゃ」と呟きながら

そんな君を僕は後ろから抱きしめて
「もういいんだよ」と呟いた

そんなボロボロの体と翼で君は一体どこへ行こうって言うんだい?

それでも泣きながら僕を振り払おうともがく君

「馬鹿だね」って僕は呟いて君と同じように涙を流してもっと強く抱きしめてみる

そんなボロボロの体と翼でどこへ行こうって言うんだい?

それ以前に跳べるのかい?

「もういいんだよ」
君は羽を休めればいい
僕の腕の中で

変わりに僕が飛んで君の見たい世界へ連れて行くから。



だって君は僕の元に降りてきたんでしょ?

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