誰がための詩〜もう一つの宝物〜

□びっくり!三つ子ちゃん
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私、日奈森 あむ。

聖夜学園小に通う小学5年生。

ここは児童福祉庁クローン育成所。

私は、今、ここでクローン育成に必要な資格取得のテストの真っ最中。

『日奈森さん、テスト終了よ。』

「ふぅ・・・やっと終わった・・・。」

私は、シミュレーションルームから出て、教室に戻る。

「はぁ・・・。疲れた・・・。」

「お疲れさま、あむちゃん。どうだった?」

席に着いてすぐに、隣の席のなでしこが声をかける。

「あぁ、なでしこか・・・テストって疲れるねぇ・・・。」

「えぇ、私もあのテストは難しいと思うわ。だけどね、あむちゃん。」

だらりと机にへたれている私になでしこは真剣な口調で話す。

「あそこまでやらないと子供を育てる事は出来ないのよ!育てる親やその環境で子供の性格まで決まるんだから!」

「それ、先生も言ってた・・・。」

「わかってくれるまで何度だって言うわよ!」

なでしこ、気合い入り過ぎ・・・。

「わかってるよ。ありがとう。」

「藤咲さん、日奈森さん。」

「あっ、唯世君、テストもう終わったの?」

「うん。」

―それから、1ヶ月後・・・。

「ふ〜ん・・・クローンを育てるのも大変なんだなぁ・・・。あ〜も〜ぅ!面倒くさい!」
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