0×ナイフ

□月下の葬(R18)
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ここからは性的な表現が含まれいます。
18歳未満の方はご遠慮ください。

唯世

―「…んっ!はぅあっ…!」

「くぅっ…相馬君…はぁっ…きれいだよ…。」

僕と相馬君は今、大人の夜の遊び(と相馬君は言っていた)をしている。

相馬君は、すでに女性と経験済みだった…。

だから僕は、その事にやきもちを妬いて相馬君を攻めている。

「唯世…俺…もう…かはっ!」

「相馬君…相馬君…!ああぁっ!」

相馬君の心に僕の愛を注ぎ込んで相馬君の上に倒れこんだ。

「初めてが男の夜徒人の俺で満足したか?」

相馬君は、僕を抱きしめて頭をガシガシ撫でる。

「うん…。僕、いつ死んじゃうかわからないし…。でも、ごめんね…。」

「何が?」

「僕が相馬君を攻めて。」

「ん?あぁ、いいってことよ。俺も同じような事してたから。久しぶりにしたから緊張したぜ…。」

「ふふふ…ねぇ、相馬君…。」

僕は顔を上げて相馬君に笑い、相馬君にある事を聞いてみた。

「うん?なんだ?」

相馬君は後処理をしながら僕の言葉に耳を傾けた。


僕と相馬君とのことの発端はこうだ。

公園に来てすぐの僕の一言だった。

『あっ、クリーム塗るの忘れてた!』

『えっ!?マジ!?大変じゃねぇか!』

そう言って、上着のポケットにあるUVカットクリームを取り出す。

遊具の中に隠れて服を脱がそうとする相馬君を反射的に拒否してしまった。

『どうしたんだよ?』

『あっ、うっ、うん…服は自分で脱ぐよ…。』

『なぁーに言ってんだよ!いいから脱がせろ!』

『あっ!ダメ!』


相馬君は、僕の身体を見て愕然としていた。

当然だ。

身体に火傷の痕と手術の縫合跡が至るところにあるから。

それを見た相馬君は何も言わずにクリームを塗ってくれた。

…だけど。

『ふっ!…ふふふっ…アハハッ!くっ、くすぐったぁい!』

『こら!唯世!笑うな!上手く塗れねぇだろうが!』

『だって、相馬君が変な所に…アハハッ!』

『だから、笑うなって、うわぁ!』

『あっ!相馬君!』

相馬君が遊具から落ちそうになってしまい、僕は咄嗟に腕を掴んで自分の方に引き寄せた。

『あいたたた…って、えっ?』

相馬君の顔が近くにある。



しばらく何もする事なく見つめ合ってしまった。

『なぁ…唯世…唯世の童貞、俺がもらっていいか?』

『えっ?童貞って…?えぇっ!』

僕は、耳を疑ってしまった。

『あぁ!ちくしょう!しょうがねぇだろ!お前が女みてぇな顔して可愛いからさぁ!』



『あっ、あのね…相馬君…僕…いいよ…。』

『えぇっ?』

『相馬君になら…何をされても…いい。』

『んな!お前、自分の童貞、大事にしろよ!お前、病人なんだし!何より…。』

『僕、初めては相馬君がいいんだよ!』

相馬君の言葉の続きを聞きたくなくて寸断する。

『わかったよ。』

それだけ言うと相馬君と僕は辿々しいキスをする。


『うっ…ん…そ…ぅま…く…んっ!』

『んっ…はぁ…。いくぞ…。唯世…。』

相馬君が、僕の首筋を少し舐めて甘噛みする。

『ふっ、まっ…待って…そう…まっ…くん。』



『ん…?なんだよ…。唯世?』

『そのポジションは僕にやらせてよ。

『へっ?』

僕の言葉に相馬君は、一瞬、わけがわからないというようにキョトンとしていた。

『だから…えっと…そのぉ…相馬君は、女の子ともうやってるのでしょ?』

『あっ…あぁ、そういう事?じゃあ、手始めにこれをなんとかしてみろ。』

相馬君は下半身を指さしてにんまり笑った。

『えっ!?これを?どうやって?』

『どうって、手と口でやるんだよ。』

僕は、恐る恐る、それを手で握ったり撫でたりした。

『うっ…!くぅ!唯世…お前、上手いな…ぁ。本当に初めてか…?』

『うん。どう?相馬君、気持ちいい?』
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