嘆きと祈りの詩
□シークレットプリンセス
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ある日の昼下がり。
今日は、ヴァシュロンさんとは別任務で、僕と、ゼファー兄さんとリーンベルさんの3人で行動しています。
Re「今日は、どんなことするのかな?」
Z「さぁな。」
「ヴァシュロンさんによると、反体制組織の討伐だそうです。」
Z「へぇ。じゃあ、好きなだけ暴れていいの?」
「はい。あっ、この本…。」
僕は、雑貨屋さんで一冊の本を見つけ、その本を買った。
「リデール教の教典ではないようですね。これは、童話の絵本です。」
『炎の魔女、変幻の茨姫』
・
8階層、無人区画…。
―ハァハァハァ…。
Z「なっ…なんとか、俺たちだけで倒せたな…。」
Re「うん…。大丈夫?唯世?」
「…はい…大丈夫です。」
キセキ『大丈夫と言っても息が上がっているではないか。』
「ハハ…。少し、しくじったみたいだから…。」
僕たちは、苦戦を強いられたけど、なんとか討伐を成功させた。
Z「唯世、リーンベル、少し休もう。俺、疲れて、一歩も動けねぇ…。」
Re「賛成。よいしょっと。」
「二人共、お水、どうぞ。」
・
―キラーン…。
Z「へっ?なんだ?!」
Re「こっちに落ちて来るよ!」
「リーンベルさん!ゼファー兄さん!」
キセキ『唯世!危ない!』
―ピキーン!
同じ頃の、カーディナル・ガリジャーノン邸宅…。
Ga「おっやぁ?なんだ?」
V「あれは…、8階層の無人区画…。あいつ等に何かあったのかもしれないな。」
J「私も行こう。何故か、嫌な予感がする。」
場所を戻して、8階層、無人区画…。
唯世「兄さん、リーンベルさん、大丈夫ですか…!」
Z「いったたぁ…ん?なんだ!これ!」
Re「ゼファー!…って、あなた、誰?」
光が消えて、僕とリーンベルさんが見たものは、ゼファー兄さんによく似た長身の女の人だった。