嘆きと祈りの詩
□リトルプリンス
5ページ/7ページ
ある日の早朝…。
V「はい。わかりました。すぐにそちらに伺います。」
「ヴァシュロンさん、また“あの依頼”ですか?」
V「あぁ。行くぞ、野郎ども!」
OS『神託の信託』
・
Z「また下着泥棒の依頼?勘弁してよ…。」
V「今日は、カーディナル候補にしてバーゼル1の
とうたわれるエロイーゼからの依頼だ。昨日の深夜、彼女の家が空き巣の被害に遭ってな…。」
エロイーゼ「お金とアクセサリーに、下着を根こそぎ、盗られちゃったの…。根こそぎよ!」
3階層、エロイーゼ邸宅…。
Re「見た感じ、整理整頓されてて、空き巣に遭ったとは思えないけどね?」
V「それが、こいつの最大の特徴だ。こんなだけ片づいてるとまさか、自分ちが空き巣に遭ったなんざ思わねぇよなぁ。」
Re「本当だよね。その時の状況は?」
エロイーゼ「知るわけないでしょう!仕事から帰って来たら、この有り様!あ〜もう!ヤんなっちゃう!下着根こそぎ盗られてるから…むっきぃ!」
V「下着根こそぎということは、今、あなたはノーパン、ノーブ…
ゴスッ!
リーンベルさんにまた殴られた。
エロイーゼ「あったり前でしょう!全財産盗られてるから、新しい下着も買えないし!」
…そうでしたね…。
・
実は、僕とゼファー兄さんは、色々な事情があって玄関前で待っているけど、やり取りがこちらに筒抜けで、大胆のことは、聞こえていた。
キセキ『しかし、今日のを入れて何件目だ?』
「僕たちが依頼を受けて調査しているだけで、20件くらい。ほかに被害に遭っている女性はまだまだいると思います。」
Z「氷山の一角ってやつか?たっく…下着盗むヤツの考えてることが解んねぇ。」
・
別の日…。
コンコン♪
「ん?はぁい。」
?「こんにちは。
ヴァシュロンさんは、いらっしゃるかしら?」
「彼は、別の依頼で、出かけていますが…何か、
」
「よろしければ、伝えておきますよ。」
「そうね。そうさせてもらうわ。私は…」
「えっ?えぇっ!」
カーディナルペーター邸宅前…。
Z「…で、なんで、俺たちが、こんなことを?」
P「事情はよく解らないでしゅが、同じカーディナルのSOSとあらば、喜んでお手伝いさせてもらいましゅ!(小言:本当なら、リーンベルさんからのSOSならよかったんでしゅが…。)」
「ありがとうございます。」