嘆きと祈りの詩
□リトルプリンス
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カーディナルガリジャーノンさんの依頼から、更に、数日後…。
Re「カーディナル・ジャンポーレって、どこかで聞いたことあるよね?」
V「そう。カーディナル・ガリジャーノンに銅像の製作を依頼した
だ。」
Re「あっ、そうか。」
V「カーディナル・ジャンポーレの所に行くぞ。」
『世界の中心に、花を』
・
カーディナル・ジャンポーレ邸宅前。
V「ほぉ…なんと神々しい…。」
J「ガリジャーノン様に
依頼した…ジャン、ポーレでっす!」
J「おぉ、あなたですね!あの神像のモデルは!
おぉ、神よ!私はなんて幸せ者なのでしょう!」
J「神像運搬、よろしくお願いします。
では、ごきげんよう。ハーハッハッハハ!」
V「あっ、最後に一つだけ…。」
J「何かね?」
V「こちらの中の作りは、一体どうなっているのでしょうか?」
J「あなたもお目が高い。ご自身で確認なさってはいかがかな?」
V「ふぅむ…。」
ヴァシュロンさんは、彫刻のスカートの中を覗いた。
Re「ふっざ、けんなぁっ!」
案の定、ヴァシュロンさんは、リーンベルさんにお腹を蹴られてしまいました…。
やらなきゃいいのに…。
・
…ヴァシュロンさんが、神像“慈愛の女神”を乗せた
のエンジンを
Re「こんなものがそんなに大事なの?」
V「インスピレーション与えちまったんだ。光栄じゃねぇか。」
Re「わけわかんない。何が“おぉ、神よ!”よっ!」
V「信仰が規律を生み、世界は安定する。」
Re「ヴァシュロンは、お金が全てじゃなかったの?」
V「あくまでも、一般論だ。俺の感情は関係ねぇ。」
Re「…結局、私は救われないんじゃない…。」
Z「…神…。」
キセキ『神…か…。』
「うん…。」
神像を乗せた
は、ゆっくりとだけど、
にガリジャーノンさんのアトリエ“彫刻の森”へ入って行った。
・
「カリギュラが…神像をめがけて…ダメです!」
V「唯世!神像のことは、お前に任せるぜ!俺たちは、カリギュラに集中しろ!」