次女の短編

□君にプレゼント
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「ねえ渋谷、明日って何か用事あるかい?」

そんな風に村田から電話が掛かってきたのは28日のことだった。




「うん?何もないけど。明日がどうかしたのか?」
壁に掛かったカレンダーを一瞥して答える。

「いや、ちょっと買い物に付き合って欲しくてさ。一人じゃちょっと行けないもんだから。」
「え!なに、なんか女の子向けのお店とか!?」

それだったら遠慮したい、そう思ってあわてて聞く。

「ああ、違うよ渋谷。まあそれは明日のお楽しみってことで!来てくれるかい?」

ちょうど明日、3時まで家に帰ってくるなとおふくろに言われていたので、
村田からの買い物のお誘いは俺にとっても好都合だ。

「おう、ちょうど俺も外にいなくちゃならないし、いいぜ。」

そう返事し、明日の待ち合わせ場所と時間を決めて俺は電話を切った。
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