Dear you 〜大切な君へ〜
□act.37 聖なる都、消滅
1ページ/11ページ
「何て数なの・・・多すぎるよ」
優烏は迫り来るギズモンの大群を見つめてそう言った。
大とイクトは倉田の居場所を突き止め攻略に向かい別行動中だ。
此処、聖なる都には自分達とトーマと淑乃しか戦力の中枢を担う者は居ないのだ。
「諦めるのはまだ早い、大達が倉田を倒すさ」
「分かってる、分かってるよ!でも、嫌な予感がするのよ!
ギズモン達の攻撃の仕方がおかしいんだもの!」
ペガスモンがそう言うが優烏の中には不安がある。
ギズモン達はペガスモンやロゼモン達を一定の範囲内から出させないように攻撃を仕掛けてくるのだ。
まるで、何かを仕掛けている事を悟らせないようにするかのように。
「あの男の事よ、絶対に何かを企んでる。
エルドラディモンが簡単に攻略出来ない事は分かってる筈だもの!」
優烏は襲って来るギズモンの大群を睨みながらそう言った。
エルドラディモンは動きは鈍いが高い攻撃力と防御力を保有している。
ギズモンの攻撃を受けようとそう簡単には攻略出来ない。
だからこそ、此方が予測していないような奇策を仕掛けてくるに違いないのだ。
「ペガスモン、絶対にエルドラディモンは守り抜くよ。
倉田の思い道理になんかさせない!!」
「あぁ、勿論だよ!これ以上、仲間達を傷付けさせたりしない!」
優烏の言葉にペガスモンは力強く返事をした。
そして、ペガスモンは窓から飛び立って行き迫り来るギズモン達を一掃せんと攻撃する。
『シューティングスターッ!!』