LOCK ON YOUR HEART2
□代わりにハグ!
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代わりにハグ!
あたしの彼氏は高校生。あー、すいません、すいません。若い子が好きってんじゃないんです。惚れて惚れられたのが案外若い子だったんです。
で。高校生で、野球部なわけで、デートはもっぱら部屋というか、転がり込んでくること多いというか。
そんなわけでバカみたいに食べる高校生男子にゴハン作って食べさせてやったんだけど、満腹になったら…まあ、そら眠くなるわな。うん。分かるよ。分かるけどね。ちょっと早過ぎやしないかい?箸置いたの何秒前よ。
「利央、りーお、ごちそうさまは?」
「んんー…」
いい年した男がぐずるな。
「眠いのは分かるけどごちそうさまを言えない彼氏は要りません。」
「やーだ」
「じゃちゃんとしましょう。」
要らないってのはホントなんだけども。あたしの彼氏は高校生です。幼稚園児ではないはず。何で躾?
「んん〜…ねむ…」
斜め隣に座る利央が目を閉じたままこちらを向いた。…アホ面っつかベビーフェイスすぎるっつか。ん?腕?
「ぎゅうー」
これで、許して…むにゃむにゃ言って夢の世界へ旅立った利央はあたしの脚に沈没。
ごちそうさま代わりのハグねえ。とりあえず利央も自分のキャラ分かってんじゃないの。許すかどうか。とりあえず足が痺れるまで悩んであげることにしよう。
070829.
何だろう?利央祭?
利央は体温高そうな気がします。冬の添い寝は素敵そうだ。