短編

□今日は何の日?
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 パンッ!
 軽快な破裂音がした。
「…え?」
「誕生日おめでとう!!」 見事に揃った、その言葉。
「あ…ありがとう」
「山本、朝はごめんね、1人で行かせちゃって」
 まずツナが、声をかけてきた。
「いや、それはいいけど」
「せっかく十代目が準備して下さったんだ。ありがたく思え」
「獄寺くん、いいってば。あ、ほら。お寿司もケーキもあるし、食べようよ」
「ずいぶんバランスの悪いメニューだね、それは」
 今度は雲雀。
「う、いやそれは…」
「せめて和か洋かどっちかにしたら? 和洋折衷にも程があるでしょ」
「大丈夫だって、雲雀」
 ちょっとツナが可哀想ので、山本は雲雀に言った。
「…まあいいけど」
「ほら、早く食べないと」
「そうだね」
 ケーキを人数分に切って、配っていく。
 寿司はまあ、欲しい人が食べればいいだろう。
 そしてある程度食べたところで、プレゼントが渡された。
 なんと、あの雲雀からももらって、山本だけでなくみんなびっくりしていた。
 そしてあっという間にパーティーは終わり、みんなが帰っていく。
 どことなく寂しいような気分にかられたが、でも、明日も会えるのだ。落ち込むことはない。


 今日は、最高の誕生日だった。


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