短編

□Let's go NATSUMATSURI!
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「ね、山本。今日の夜ってさ、…空いてる?
 山本に電話をかけて、ツナはそれが繋がるなり尋ねた。
「へ? 空いてるけど……あ、そうかっ。今日は祭りの日だったな」
「うん。それで、えーと…出来ればね、2人で行きたいなー、なんて」
「2人?」
「うん。ほら、一応俺たち、恋人どうしだし」
 電話ではあるが、ツナは顔を赤らめた。
「…そうだな。あ、じゃあ俺、今日は7時から空いてるから、その後でいいか?」
「もちろん。それじゃ、それくらいの時間に山本ん家行くね」
「わかった」
 というわけで、夏祭りの約束をして、ツナは電話を切った。切ったあと、ツナはひどく名残惜しそうだったが、似たような表情を山本も浮かべていたことなど、知るよしもない。


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