※学パロ│先輩後輩
└レン片想い
「おはようございます!」
「おはよう、レンくん」
朝学校に登校中、目の前を歩く名無しさん先輩を発見。俺は嬉しくて、先輩の元へ駆け寄った。
「名無しさん先輩、早いですね!」
「今日は朝練があるからね。レンくんは?」
「俺今日、日直なんですよ」
「そうなんだ、大変そうだね」
「名無しさん先輩のほうが大変じゃないですか」
朝練の方が大変に決まってる。日直の仕事なんて、飼っている金魚の餌さやりに花のいけてある花瓶の水をかえるぐらい。
「レンくんって偉いね」
「なんでですか?」
「日直のお仕事、さぼる人沢山いるじゃない? だから、レンくん偉いって思ったの」
「そんなことないですよっ!」
「レンくん、真っ赤」
クスクスと小さく笑う名無しさん先輩。俺は名無しさん先輩に誉められた事が嬉しくて、つい声に力が入ってしまい、顔の熱が一気にあがった気がした。
「俺、名無しさん先輩に似合う男になりたい」
「え? なに?」
「なんでもないでーす」
そして再び先輩は笑みを浮かべる。
1.俺、努力しますから
(だから先輩、俺を1人の男として見てよね)