※学パロ│恋人6ヵ月
暖かな日射しが名無しさんを照らし、暖かい風が名無しさんの髪をなびかせる。なびいた髪から、シャンプーの香りが斜め後ろの俺の元へやってくる。
「でさ――」
「なにそれ、」
楽しそうに隣に座ってる紀田と話しをする名無しさん。笑ってる顔は普段よりも数段(普段も)可愛い。でも、その笑顔を俺以外の男に見せるなんて、あまり俺としては面白くない。
「ねぇ」
「なに臨也?」
「屋上いこ?」
笑顔で名無しさんに話しかけると名無しさんは同意の言葉とともに椅子から立ち上がり、俺と屋上に向かう。俺の後ろを歩いてる名無しさんは妖しく笑みを浮かべる俺を知らない。