※恋人未満友達以上
「ねえ」
「ん?」
「なんでここなの?」
「なにが?」
「ここ以外の座る場所たくさんあるじゃないって言ってるの!」
しらをきる俺に名無しさんは怒鳴った。俺は今名無しさんの向かいの席に座っている。が、本当は隣がよかった。隣といっても隣の席ではなく名無しさんの座る長いソファーの中の隣に座り密着したかった。これを実行しようと近づいたら本気で顔面にパンチを打ち込んできやがった……。その照れ屋なところが魅力の1つだな!←
「いいじゃねーかよ、むかいぐらい」
「よくないわよ!」
「なにがいけねえんだよ!」
隣を拒否したから向かいに座るのは当たり前だろ!そんなことを考えていたら名無しさんは眉間に皺を寄せた。数秒名無しさんは俺を見つめた後、ため息を吐いた。
「向かいに座るのはいいけど、服はちゃんときてほしい」
「!?」
言われて初めて上半身が裸のことに気がついた。いつものことなので名無しさんは呆れたようにいってきた。
「私まで変態って思われるじゃない」
「そんな照れんなよ」
「……」
勘違いフェスティバル
彼のあだ名をつけてみました。