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□バアル×ダンテ
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煙草をふかしていると、ネロがきた。
浮かない顔をしている事から、すぐに欲求不満なんだと言うことがわかる。
うさぎちゃん、そう声をかければ、おいかけて来そうな勢いだったので俺はすぐに踵を帰して走った。
行き先は決まっている。
ダンテのいる事務所だ。
俺はネロと同じように欲求不満だった。
事務所に着くと、ダンテはいつも通り椅子に座り、雑誌を読んでいた。
「なんだ、坊やか」
「坊やって言うなよ、俺もいい大人だぜ?」
「俺から見れば坊やは坊やだ」
そんなやり取りをしつつ、俺はダンテに近寄る。
俺はダンテが好きだ。
小さい時から世話をしてくれたダンテに、気づけば惹かれていた。
とはいっても、俺はダンテ以外抱きたいとは思わない。
一人の人として俺はダンテに惹かれているのだった。