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□4.Thing of the past
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気が付くと光りの洪水はやんでいた。
同時に微かに感じる浮遊感と衝撃にルシファーは目を開けた。
そこには約20年前のダンテとバージルがいた。

「え……?」

訳がわからず硬直していると右手を握られる感覚。
右手のほうをみると約20年前のバアルがいた。

「あれぇ?にぃに達どこから来たですか?」

聞いたことのあるかわいらしい声に顔をあげると、人形のようにかわいい少女、リリスが正面にいた。

「どこから…って言われても…」

「天井からいきなりふってきたですよ?」

リリスが天井を指差しながら言う。

「……まさか」

「ん?え…バアル?」

否定しようとしたところをダンテが遮る。
バアルは少し驚いたものの、ダンテに気付くとダンテのほうに走っていた。

「ダンテ!!」

会えたのが嬉しいのかバアルはダンテに飛び付いた。

「あー!ずるいです!」

リリスもそういいながらダンテに飛び付いた。
いまだ状況が把握出来ないまま突っ立っているとバージルに肩を叩かれた。

「机の上にあったあれ」

唐突にバージルが話し始めるのに俺は耳を傾けた。

「あれが…?」

「俺が置いた、おくりものだ」

「………はぁ?」

それでどうなったのだ、という視線を送るとバージルは微笑みながらこう言った。

「ここはお前たちで言う過去だ」

「………はぁ?!」



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