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□1.Lost girl
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「リリス。お兄ちゃんが遊んでやる!あんなおっさんなんてほっとけ!」

「おま!バアル!!聞き捨てならねぇ!リリスを返せ!」

「やなこった!おっさんより俺のほうがお嬢ちゃんにお似合いだ!」

「わけわかんねぇ事言ってんなよ!」

バアルがダンテに向かって舌を出して挑発する。
その隙にリリスはバアルの腕の中から飛び降り、食べ掛けだったストサンと紅茶の置いてある机のほうに向かった。
ルシファーはコーヒーを飲みながら、リリスをじっと見る。
リリスはそんなルシファーの視線に気付くとニコと笑って見せた。
ルシファーもつられて笑う。
そんなとき、また扉があけ放たれた。
中に入ってきたのはネロだった。
ネロは真ん中でまた取っ組み合いをしているダンテとバアルを見るとあきれた、とため息を漏らしいつものようにソファーに向かう。
ソファーに座ろうとして、ネロは動きを止めた。

ルシファーの座っている真正面。
そこには今まで見たこともない可愛らしい少女が座っていたからだ。

「バアルか?」

「いや…違う。迷子だ」

「リリスって言うです」

「ネロだ…」

「ネロにぃ、よろしくなのです!」

柔らかく笑うリリスにネロは再び固まった。
そんなネロを見て笑うルシファー。
ダンテとバアルはしばらく取っ組み合い、その他三人は他愛もない話に花を咲かせ…。
時間はいつも以上に早く過ぎて行った。

深夜。
みんな疲れて寝てしまった。
そんなとき、鏡からバージルが現れた。
気配に気付いてルシファーは目を覚ます。

「起こしたか」

「いや…」

そういいながら体を起こすルシファー。
横に寝ていたリリスが寝がえりを打つ。
無垢で純粋な寝顔はルシファーとバージルの顔を無意識のうちに緩めさせた。

「いきなりどうしたんだ?」

「リリスを迎えに来たんだ」

「リリスを?」

「向こうで少し目を離したすきに何処かへ行ってしまってな…ここに来ていたのか」

そういいながらリリスを抱き上げるバージル。
リリスは寝ながらも、バージルにしがみついた。

「可愛いな」

「まぁ、愚弟と違って断然可愛いな」

そういいながらバージルはゆっくりと鏡のほうに向かった。

「今度は3人で何処かゆっくりできるところに行こうか」

そうルシファーが言うと、バージルはゆっくりとうなずいた。

次の日。
朝起きるとリリスがいなくなっていて、ダンテとバアルが泣き叫んだのは言うまでもない…。

‐END‐

兄貴のところのヒロインちゃんとどんちゃん騒ぎ!(((
可愛い子はほおっておけないんです
可愛い子の笑顔はたまらんです(((黙れ
ありがとうございましたー
兄貴だけお持ち帰り可
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