小説

□遊園地
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日差しが温かく、爽やかな風が吹く5月の初め。

世間では、ゴールデンウィークと呼ばれる連休のために、一護のクラスだけでなく、テレビや雑誌でも、旅行などのゴールデンウィークの楽しい過ごし方について盛り上がっていた。

初めて現世で過ごすルキアにとって、ゴールデンウィークは初めての経験であり、尺魂界にはなかった遊園地に、一度は行ってみたいと思っていた。

「なあ、一護。ゆうえんちとやらに行ってみたいのだが…… ほら、これが前に井上が言っていたやつだ」

「あのな、ルキア。ゴールデンウィーク中は、どこ行ったって混んでるぞ……」

黒崎家のリビングで、ゴールデンウィーク特集の雑誌を見せるルキアに、一護は困ったように返事をする。

「せっかくなんだから、二人でデートして来たらどうだ、一護? ルキアちゃん、一護をよろしくな」

勝手に話を進める父・一心に一護は呆れながらも、ルキアの頼みと一心の押しに負けて、二人で遊園地に行くことに決めた。
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