02/18の日記
12：05
《チョコの代わりに》
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はぁぁ…、出るのは溜め息ばかりだ。
年に一度の悪夢のような日は、幸いな事に土曜日だから、今年は…と思っていたのに、相変わらずのチョコの山にゲンナリした。
自分もそれなりに貰ったけれど…恋次のは、いつもの通りでハンパない。
当人が甘いモノ好きだと言う事も手伝って、断ったりしないから…
「こう言う結果になるんだよな…」
定番の可愛いらしいラッピングのモノから、一目で高級だと解るモノまで、そりゃあもう、店が開けるんじゃないかっつぅ数には、辟易する。
流石に白哉さんから、部屋に入らない程の巨大なチョコは来なかったが、代わりに超一流のパティシエだかショコラシエだかが造った、口に入れるのも気が引けるチョコが届いた。
『チョコは、喰ってなんぼ』と恋次は平気で喰ってたが、お陰で俺が買ってきたチョコがお粗末過ぎて…渡しそこねた。
恋次がくれたのは、手作りの苺が丸々入ったチョコで、酸味と甘味が程良くて…たまんなく美味かった。
そうなってくると、ますます渡せなくなって…、結局4日過ぎちまった。
恋次はなんにも言わないけど…、なんかそれが…
「なぁ…恋次」
「ん～？」
「バレンタインさぁ…」
「あぁ、チョコの事か」
「なんだけどさ…」
「なんだ、気にしてんのか。別にいいさ」
「え…」
「チョコなんかで言われなくても、お前の『愛してる』は解ってるから」
「恋次…」
「今更だろ？」
振り返った恋次は、優しい笑顔だった。
じゃあ…やっぱり、俺の『愛してる』をあげなきゃ。
俺はそっと恋次を引き寄せ、抱き締めた。
二つ目の『愛してる』をポチッとすると、裏頁に…。R18ですので、そこのトコは…ヨロシクお願いします。
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