11/30の日記
14：19
《冬が始まるよ…》
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街はもうX'mas一色。赤と緑の浮かれた雰囲気に包まれている。
本来の厳かな目的は何処へやら、12月24日の方が盛り上がる。
「あぁ、もうそんな時期かぁ…」
恋次は去年の訳の解んなくなったX'masを思い出した。
派手な仕掛けには笑ったが、やはり朽木家でやるもんじゃない。と、自覚した。
今年こそは、一護とそれなりのX'masを過ごしたい。
あんな事もあったし…、辛い思いもさせた。
相合い傘に無邪気に喜ぶ一護を見たら、尚更その思いが強くなる。
幸いな事に、バイトの自分にも僅かばかりのボーナスが出そうだ。それを一護とのX'masに使おう。
「ただいまぁ」
「おかえり恋次」
一護は考えていた。
去年のX'masはサイテーだった。なんでテントから花火なんだ、訳解んねぇだろ。
世間知らずの大金持ちのやる事は、とかくズレてる。
今年こそは恋次と二人っきりで、オーソドックスなホテルのX'masを過ごしたい。
その為に少ない小遣いをコツコツ貯めてきたんだ。
酒は控え目に、すぐ訳解んなくなっちゃうからな。軽くシャンパンなんかで…
「ぐふふふ…」
「なんだよ、キモいな」
「あ、いや。なんでもない」
やっぱり、ホテルのイヴがいいよな…と恋次は考えていた。
こいつに酒呑ませると、あらぬ方向に突っ走るから…。やっぱりシャンパンあたりが妥当か…。
綺麗な夜景のホテルがいいな…。
その後は、罰当たりだが…当然……だよなぁ。
「でへへへ」
「なんだよ、恋次だってキモいじゃね」
「あ、いや。なんでもねぇよ」
「変な奴ぅ」
お互いに『秘密』だったりするから…、想像するだけで…
「｢うへへへへ｣」
「｢えっ?!｣」
これは…まさしく
ダブルブッキング!!
してる事を、二人はまだ知らない。果たして、ロマンチックなX'masは二人に訪れるのか…。
神様だけが、知っている。
さて、どうなる事やら。当然ドタバタします。
神様…じゃなくて、綾小路だけが知ってますんで。
おぉほっほっほ…(怖い)
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