短い夢

□教えて、ダーリン!
1ページ/1ページ





花占いなんて女々しい行為、
私には関係ない




ずっとずーっと、そう思ってた。




だってだって、
あんな子供騙しで他人の気持ちが分かる?
笑わせないでよ、無理に決まってるじゃない!




えぇ、そうよ。
私だったら嫌だもの。
そんな簡単に分かる訳ない、分かられてたまるもんですか!









なーんて、散々言ってた筈なのに。


いやはや。
恋は人を臆病にするのかねぇ。





…少なくとも10回はやってしまった。


無惨にも私の膝上を彩る華々の残骸。
色鮮やかな花弁達。

何度やっても最後にくるのは、
"きらい"の三文字。

そもそもこの辺一帯に、偶数の花弁を持つ華ばかりしか無いのが問題なのよ!
どう考えたって、これじゃあ同じ結果になるばかり。








…それともあれか。

諦めなさい。
っていう、神様からのお告げ?

微かな希望さえ持たせない。
っていう、誰かの陰謀?






…やめるもんですか。

絶対に、
絶対に諦めないんだからね!










まさか、私が占い……しかも散々莫迦にしていた花占いに頼るなんて思ってなかった。







それ程までに彼を、三成様を好きになるなんて。
















("すき"になる花は何処にあるの?)




[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ