その他コラボ小説

□REBORN×まるマコラボ!
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「だ,誰か助けて!」

「ちょっと…もしかして赤ん坊,その弾最初は…!」

「部下に行かせる前に,自分が行ってこい」

「それってゲームの意味ないよな?!?!」

「うるせーぞ」


バンッ!  ボン……!!


綱吉に弾が当たると同時にもくもくと煙が発生し,それが晴れる頃には綱吉に姿はどこにもなかった。どうやらまたしても異世界に飛ばされてしまったようである。


「ちょ…リボーンさんまたですか?!」

「今度こそ僕が綱吉君のもとに行きます…!」

「あれ,またいつの間にか骸になってんのなー」

「どきなよ南国果実。この前だって僕が行ってどうにか帰ってこれたんだから。帰ってくるまでに2週間も3週間もかかってる君たちなんかお呼びでないよ」

「んだとぉ?!」


守護者がこぞってリボーンが持つ拳銃を手に入れようとする。
最初に手を伸ばしたのは,最もリボーンに近かった山本だった。リーチがあったことも勝因の一つだろう。


「俺が行ってくるのなー!」


他の守護者が揉みあっているうちに,山本は自分に向かって拳銃を構える。が…


バンッ!


「………お?」


山本は確かに引き金を引いた…しかし,何か煙が上がることも,山本の姿が消えることも,ましてや死ぬ気弾のように死ぬこともなかった。
外見的には何ら変わりがない。


「どうやら空砲だったらしいな。ある意味運がいいぞ」

「アルコバレーノ……まさか貴方……」

「あとは空砲一発と,残りの異世界弾一発,それに死ぬ気弾が一発に…あとの2発は改良中の弾が入ってるぞ」

「極限にロシアンルーレットだな!」


実にやる気を出して燃えている了平とわけのわかっていないランボをよそに,他の守護者たちは一斉に黙ってしまった。
山本はその試練を乗り越えたことにほっと一息ついているが,一歩間違えればとんでもないことになっていたかもしれないことに気付くと顔を一気に青ざめさせている。それだけリボーンの仕込んだ弾は得体のしれない,同時に危険度も高い代物なのだ。
続けてもう一発自分に打ち込もうとしていた山本は,彼らしくなく顔を青ざめさせて拳銃をそっと自分から離れた位置に置く。
誰もが一瞬ソレに触れることをためらったが……


「クフフ……情けない人たちですねえ?」

「お前っ,骸…!」


霧の中から現れたのは骸だった。彼はすっと自然な動作で拳銃を持つと,かちりと己に向けて肘鉄を上げる。


「簡単なことです…はずれともいえる弾は残り2発。5分の2ですから,そろそろアルコバレーノははずれを入れてくるでしょう……しかし,彼との付き合いの長い僕たちは,そういった思考を読み取っている可能性は高い。よってアルコバレーノは,ここであえて異世界弾を入れてくるに違いない……!クハハハ,僕の勝ちですね!!」

「くそ…出遅れた…!!」


骸と同じ考えに至った獄寺は,悔しそうに唇をかみしめた。




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