復活Novel

□天然vs天然?!
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しゅん,とする彼女は非常に可愛らしく,クラスの大半がそれにきゅんと来てしまう。
そして思った,こんなに可愛ければ,あの風紀委員長だって少しは大目に見るんじゃないかと。

「…いいんじゃん。人間全てはチャレンジ精神だよな!」

…チャレンジといっている時点で,まだ雲雀の恐怖に対する気構えが残っている気がするのだが。

「そ,そうよね!じゃあ……ちょっとダメツナ,あんた一緒に行って応接室まで案内してあげなさいよ」
「ええっ,オレ?!」

まさか自分にお鉢が回ってくるとは思わなかった綱吉は一瞬判断が遅れた。
その間にクラスメイトらに無理やり教室の外に出されてしまう。

「ちょ,ちょっと待ってよ!群れてたら雲雀さんに咬み殺され…」
「二人までなら群れじゃないって聞いたけど。うだうだ言ってないでとっとと行ってこいよ!」
「オレと雲雀さんとこの子で3人ジャン?!」

みすみす群れて行ってかみ殺されるつもりはないのだ。
綱吉は必死で頭を横に振るが……

「どうでもいいから行って来いって!」
「うわぁ?!」

背中をどやされ教室から追い出されて,結局体のいい生贄として駆り出されてしまうのだった。










「……うう,失礼シマス…」
「うわあ,ここが噂の応接室なのね?」

顔を青ざめさせている綱吉とは正反対に,松風はうきうきした足取りで応接室の扉をくぐった。
しかし,その中にはもちろんあの最強のお方がいて……
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