その他コラボ小説
□REBORN×まるマコラボ!
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「ロシアンルーレットだぞ」
史上最強の家庭教師様があまりの暇さ加減にとりだしたのは,一丁の拳銃でした。
(またなんか厄介なものを……)
そう心の中で呟いていたのは,言わずと知れたスレツナ様こと沢田綱吉(黒)で。
そんな心情を微塵も外に出さないでいる彼の周りには,再び守護者が全員集められた。今回はランボもいる。
つい1カ月ほど前にあった守護者を集めての事件を思い出して,今回もそのたぐいなのだろうと見当をつけていると,綱吉の秘密の恋人である雲雀が呆れたように口を開いた。
「赤ん坊……そのゲーム,まさか1か月前のと同じ弾だとか言わないよね?」
「そうなんですかリボーンさん!」
「ははは,もしそうだったら遠慮したいのなー」
「そういえば骸さま…ついこの間帰ってきたばかり……」
クロームがそうつぶやく。
そう……前回(REBORN×ガンダムSEEDコラボ!をご参考にしてくださいませ☆)のあの異世界旅行の時,早々にあの空間を抜け出すことができた綱吉と雲雀以外の3名(獄寺・山本・骸)は,数週間かけてこちらの世界にようやく戻ることができたのである。
そういった経験を踏まえて,巻き込まれた者たちはうんざりしたような表情を作った。
「今回はちげーぞ。あの弾をさらに研究して,今度はタイムラグなしで戻って来れるようにして改良したんだ。だから,異世界で何年過ごそうが,こっちの世界に戻ってくるときは飛んだ時間から数分もたたないくらいで戻って来れる。それに,例の意味のわからん条件もなくなったらしいぞ」
「だからいいってわけじゃないだろ?!」
「うるせーダメツナ」
「ごふっ!!」
容赦ないリボーンの鳩尾への一発に綱吉が呻いている間に,リボーンは説明を続けた。
「弾事態に面白みってもんがなくなっちまったからな,少しは俺を楽しませろ。この拳銃の中に,その弾が2発入っている。あとは空だな。順々に回して行って,一人ずつ自分に向けて撃ち…当たりを引いた奴が今回異世界旅行に行けるぞ☆」
「ていうか,リボーンさんの楽しみのためですか…」
「旅行なんて生易しいもんじゃなかったんですけど?!」
(…ってわけでもないけどめんどくさいし)
本心ではそれが7割あたりしめている綱吉だから,今回だって当たりたくはなかった。なのに……
「んじゃあ,まずはボスが先陣を切るべきだよな」
「はあああぁぁ?!」
(つか最初が当たりだろーが!!)
勿論装填したリボーンはそれを知っている。これは明らかに故意によるものだ。
超直感を持つ綱吉はそれがよく分かっているし,何よりリボーンがめちゃくちゃ面白がっているのはよく理解していた。口の端がにやけてるし。
それを視線で雲雀に訴えると,雲雀も目を見開く。綱吉の意図が通じたようだ。
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