闇短
□藍に愛されし華
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「やっあっやめっっろ...楸瑛っ...」
「何です?、兄上。嫌じゃないでしょう?」
「やめろっっ」
楸瑛は、そう口にする実の兄に臆する事なく覆い被さり下肢をまさぐる・・・
「兄上、兄上のコレは随分と小さいですね?硬さはどうにかなりますが、これでは女人は鳴かせられませんよ?」
クスクスと笑みを浮かべながら芯を弄り、楸瑛は兄を・・・・・・否、姉を恥辱する。
楸瑛の手により弄られる華芯は既にプクリと主張し、
自らが出した甘い蜜によってヌラヌラと色香を放っている。
兄の名は・・・藍姫君・・・
藍家直系の長子、藍姫君・・・
現藍家当主と共に産まれ出てきた一人・・・
幼き頃より、他の者に見分けがつけられる事は死を意味すると、、、
他の三人と運命を共有する為に、自らを"男"と偽り生きて来た。
そう・・・三つ子として。
胸の膨らみはさらしで隠し、声は物心ついた時から既に、自在に操れていた。
だから幼い間は兄弟妹の中で交替で藍雪那を演じる三人を決め、過ごしていた。
だがしかし、なだらかな腰つき、女性特有の尻やももの肉付き・・・
そして何よりも・・・
女性にしかない月に一度の習慣・・・
その全てが隠せぬ年頃となった時・・・
表舞台・・・藍雪那を名乗る事を辞めた・・・
それからは、藍家直系の兄弟のみだけが入れる場所・・・
姫君の為に設けられた、
最上階の部屋から出る事は出来ず、長い月日・・・年月を過ごしている・・・
「やめろっ楸瑛っ・・・」
「クスクスクス...あの時もそう言って...私に処女を奪われたのでしょう?
兄上?貴方はあの頃の若かりし私にさえ力は及ばなかった・・・
貴女は女なのですから・・・男の私には力は及びませんよ?」
そう残酷な囁きを、まるで甘美な囁きでもするかのような甘い声を耳許に落とし、尚も続ける・・・
「姫君姉上・・・
私がこの手で貴女の、清廉で気高く...美しい華を散らしたんですよ...」
そう口にすると、
ぎゅっと抱きしめ首筋に舌を這わせた後、
甘噛みをしながら更にビクビクと震える首筋を味わうように、噛む為に開いた口の中で舌を妖しく動かす。
目を閉じれば、初めて自分が姉を抱いた・・・・・・犯した事が今も鮮明に浮かびあがる・・・
姉の存在を知らされたのは何時だったか・・・
三つ子ではなく、本当は四つ子だと言う事実・・・
姉は自分を見て嬉しそうに微笑んでいた。
あんなに小さかった楸瑛がこんなにも大きくなったのだと・・・
楸瑛は一目見たとき言い知れぬ愛しさが込み上げた。
そして幾度となく部屋を訪れては姿を目に焼き付け・・・
夜は綺麗な姉を思い浮かべ欲のまま描いて何度も汚し欲を吐いた。
楸瑛が実の姉を精欲の対象に見るまで、さほど時はかからなかった・・・
変わらず、想いを隠し通せると思っていた・・・
あの瞬間迄は・・・
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